さよなら、ブラック




わたしが一口飲んで、コップをテーブルに戻した時、歩がそっと手を重ねた。




わたしの心臓が、一瞬小さくなった。




「おいで」




そう言って、わたしを引き寄せた。




わたしは、顔を歩の広い胸にうずめた。




歩の鼓動が聞こえる。




わたしと同じように、波打っている。



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