さよなら、ブラック




憂いをおびた目で、わたしを見つめている。




わたしはどこを見ればいいのかわからなくて、目が泳いでしまった。




「キスしても、大丈夫?」




そう言って、親指でわたしの唇をそっと撫でた。




わたしは視線を合わせられないまま、小さくうなずいた。




すると歩は顔を傾けて、わたしの唇にかすかに触れただけのキスをした。



< 104 / 203 >

この作品をシェア

pagetop