さよなら、ブラック




エンドロールを眺めながら、そんなことを思った。




他の客はそろそろと外へ出ていくのに、歩はいっこうに動こうとせず、ただじっとエンドロールを見つめている。




この人は、エンドロールを最後まで見る派。




心の中でひとりごとを呟いた。




そして、館内にぼんやりと明かりが戻ると、歩は立ちあがって伸びをした。




細長い体が、ますます細長く見えた。



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