さよなら、ブラック




しばらく水面を眺めていた。




魚たちは、自由気ままにはねているように見えた。




生ぬるい初夏の風が通り抜けていく。




せせらぎが、いやに大きく聞こえた。




「ねえ、みちる」




「なに?」




歩にちらりと顔を向ける。




それは本当に唐突だった。



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