歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

慶の地元

「たっだいまぁ〜〜〜!」


電車から降りるなり、健二が両手をあげて叫び出す。





「コラ!周りのお客さんに迷惑でしょ!」

「いて!」


紅が健二の頭を叩く。




新幹線から電車を乗り換えて約30分…

ついに慶の故郷に到着した私たち・・・




「寒…」


東京に比べて、ここはかなり肌寒い…

もうすぐ冬だけど…東京はまだこんなに寒くないもん・・・


私はカバンからショールを出して、首にくるくると巻いた。






「ここから俺の実家までちょっとあるから…ここからはタクシーで行こうぜ!」

「「はーい」」


同時に返事をする私と紅。






「行こ!」


私の手をギュッと握り、タクシー乗り場を目指す紅。

私はあったかい紅の手を握り返し、「うん!」と返事をした。







「うわぁ…なんもなーい」


駅前に出てみると、周りの景色にびっくり…!
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