歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦
「待ってよJINくん〜」


JINくんを追いかけるように、パウダールームから出てくる陽菜。




………。


要するに、自分の出番はなにもなかったわけね(汗)

陽菜のやつ。相当嫌われてるね。






「……!」


ふと…JINくんと目が合いそうになる。

私はとっさに目を背けた。



JINくんを見なくてもわかる。

きっと今、JINくんは私を見てるよね…






「どうぞ」




すると、ウェイターが頼んだお酒を私の前に置いた。


一気にそのお酒を飲み干す。






JINくんの気持ち…嫌だったわけじゃない。

嬉しくなかったっていったら嘘。


けど、バカにしないでよ…



私には慶がいるんだから。

慶以外、私は絶対無理。


JINくんは“今だけ”なんて言ったけど…そんなの考えられないよ。
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