恋愛契約-私とアイツの関係-
「やっぱり…見た目だね。」
腰に手を当て、私を見る。
私もこくりと頷いた。
「んまぁ、ひどいわ。」
男の姿でオカマ口調はなかなかの際どさ。
すいません…、と苦笑しながら謝った。
「あのね、これは私からの提案なんだけどォ。」
またも可愛いらしい離し方、けれど少し低い声で笑みを浮かべながらそういった。
そしてまたしても、梨桜ちゃんと真ちゃんとの話し合いで私は蚊帳の外。
む、と口をへの字にしながら待つこと5分程度。
にまにまと怪しい笑顔を浮かべながら私の元へ来ると、
「ちょっと待ってて♪」
と2人とも部屋から出て行った。
気が付くと、凌雅と星生くんもいない。
置いてけぼりか…。
ぽつーんと、広い部屋に一人ぼっち。
とんとん拍子に、しかも私抜きに進んでいく話に、悲しみを覚える。
いい加減、待つのも暇だ。
暖かな日差しに思わず眠気を覚え、気が付くとそのままソファーの上で眠ってしまった。