恋愛契約-私とアイツの関係-


「あっという間だったな。」


「本当にね。」


「小説の力ってずるいな。」




星生くんと梨桜ちゃんが語る中、私は扉を見つめる。








本当に、あっという間。




そして“私は見た目だけで判断していた”ことを痛感していた。








今まで拒否していたのは、凌雅が半径1メートル以内に近づくこと。





が、平気だった。





悲しいとか、そんなんじゃなくて。



ただ、虚しかった。





でも治るのなら…。






でも…治ったら?







私は凌雅の側にいる意味はあるのだろうか…?



< 154 / 179 >

この作品をシェア

pagetop