幸せの明日
アタシは家に帰ると、さっそくおやじに電話をかける事にした。

携帯の電話帳の中から適当な人を選び、電話をかけた。

♪〜〜♪
―ガチャッ―
『もしもぉし?恵ちゃん!?』
おやじは3コールぐらいで電話に出た。
電話の向こうから気持ち悪い声が聞こえてくる。

「うんっ☆恵だよ〜♪♪おじさんさぁ〜明日の夜空いてる?急に会いたくなっちゃったのぉ〜!!恵の相手して?」
『ハァハァ…恵ちゃんから誘ってくれるなんて嬉しいなぁ♪♪明日の夜だね!空けとくよ〜♪♪』

「ホント!?じゃあ明日の8時にこの間のラブホの前でね♪んぢゃバイバァイ☆」

―ピ―
アタシはそう言うと直ぐに電話を切った。
気持ち悪い…
ホントはもう援交なんてしたくない…。
こんな役作りなんてしたくない…。


だけど、大好きな祐樹の為ならアタシは何でも出来た。
だって…祐樹を心から信じていたから…。
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