眠り続ける君へ
プロローグ
初めて君を見つけた時
僕の心臓は三倍も速くなった

たくさんの人の中で
僕は君だけしか見えなかった


不思議だった


まるで映画のスクリーンの中に
君だけが映っているように思えた


時間が止まるかと思うくらい
ゆっくりと流れた


君以外はすべてがモノクロの世界


街のざわめきや
車のクラクション

店から流れるBGM

ハイヒールの靴音
駅にあふれる喧噪

すべての音が消えていた

いや、君の息づかいだけが
僕の耳に聞こえてきた


そして

君と目が合ったとき



君は微笑んでくれた

まるで天使のように


君と出逢えたことに


ありがとう
< 1 / 15 >

この作品をシェア

pagetop