もうひとりの…
⑤遺書
皆が寝静まった静かな夜―
私はひとりリビングに座り、あのピンク色の日記帳を開いていた。
懐かしい彼女の筆跡をひたすら追いつづけている。
「あれ、まだ起きてるの」
トイレに起きた夫が、リビングの明かりに誘われて部屋の入口に立っていた。
「うん… 真奈美の日記帳を借りてきたから、読んでるの」
私がそう答えると、夫は少しだけ微笑んだ。
「答えは、見つかりそうかい?」
「解らないけど… 頑張ってみる」
夫につられて、私も穏やかな笑顔を浮かべていた。
「あまり夜更かししすぎるなよ」
そう言って、夫は寝室に戻っていった。
私はひとりリビングに座り、あのピンク色の日記帳を開いていた。
懐かしい彼女の筆跡をひたすら追いつづけている。
「あれ、まだ起きてるの」
トイレに起きた夫が、リビングの明かりに誘われて部屋の入口に立っていた。
「うん… 真奈美の日記帳を借りてきたから、読んでるの」
私がそう答えると、夫は少しだけ微笑んだ。
「答えは、見つかりそうかい?」
「解らないけど… 頑張ってみる」
夫につられて、私も穏やかな笑顔を浮かべていた。
「あまり夜更かししすぎるなよ」
そう言って、夫は寝室に戻っていった。