愛から生まれた悲劇
第一章の続き
私は、何故あの子を殺してしまったのだろう。
なぜ・・・
この手で・・・私の手で殺してしまった。
気付いた時には焦りがあった。
でもね、ホントに悪い気はしなかった。
“あの子が悪い”
そう思ってた。
私の大好きな彼がとられるんじゃないかって。
彼が来た時、教えてくれた
“仲良くしてたんじゃない”と。
「どういうこと??手も握ってたじゃない」
「あれは、あの子がこけて助けただけだ」
・・・手を差し伸べたってこと?
じゃぁ・・・私の誤解だったのね・・・
・・・誤解をして、何も悪くない人を殺した。
ここで一気に罪悪感が。
手にはナイフ
夢じゃない
私は最低な人間だ
涙がこぼれた。彼も下を向いている。・・・泣いてるんだ―――。