あたしは、キミに恋をしました
不審に思い、もう1度ステージに顔を向けた。

「あー、女子の皆さん大丈夫ですか?」

そう声が聞こえた。

・・・・。

王子様?

ステージには、ありえないくらいカッコいい男子が立っていた。

うん。こりゃぁ目をハートにして倒れるね。うんうん。納得。

そういえば、栞菜が言ってったっけ。今の会長は中1のころからやってるんだ~。って。超カッコいいんだ~。って。

「「「「「きゃーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」

うるさっ。

「はは。そう騒がないでね」

「「「「「きゃーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」」

さすがに3回も続くと、あたしもイライラしてきた。

「俺、彼女いるからさっ♪」

え?いいんだ。王子様がそんなこと言っちゃって。

珍しいな~。

「「「「「「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」」」

ほら、皆が悲鳴を上げてますよ?

「あ、ちなみに、その彼女は、2年の松木蜜柑ね」

あ、あたしと同姓同名だ。

「えっ?!蜜、王子と付き合ってたの?!」

『なわけないじゃん。アイツ、今日初めて見たし』

「でも、2年に・・・・いや、この学園に、蜜と同姓同名なんていないよ?」

・・・・。

・・・・。

マジですか?!

てか、驚くことよりも、あたしキレた。

めっちゃキレた。

プッチーンっと、なんかのネジが弾け飛んだ。

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