あたしは、キミに恋をしました
「へー・・・じゃあ、美紅とキス、できるよね?」

なに言ってるんだ?

「そんなのできるに決まってるじゃん」

口が止まったら、怪しまれる・・・

「じゃあ、して?」

ぜってーしたくねー。でも、蜜柑のためだ・・・

「ん・・・」

美紅の声がした。

声、蜜柑に似てる・・・違うのに・・・蜜柑じゃないのに・・・

「んぁ・・・はぁん・・・」

やべぇ・・・

そう思ったときだった。

ガタン!!

「「え?」」

バシッ!!

蜜柑が、俺の頬を思いっきりはたいた。

『啓ちゃん、あたしのこと、そんな風に思ってたんだね・・・だったら、付き合ってる意味ないじゃん!』

「み、つか・・?」

『あたしの名前、呼ばないでっ!あたし・・・もう限界・・・』

「は・・・?」





『別れよう』








そのとき俺は、

あぁ、間違ってたんだ・・・間違った決断をしたんだ・・・。

って思った。





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