あたしは、キミに恋をしました
「啓祐ぇ~~~!」

また来たこいつ。

たしか・・・田嶋だっけ?嶋田だっけ?忘れた。

「ちょっときてぇーー!」

告白か・・・。




ついたところは屋上だった。

「何?用って」

「あのね、美紅ね、啓祐が好きなの・・・」

ほらきた。

「あー、ごめん、無理」

俺は即答した。

「蜜柑でしょ?」

言っちゃっていいか・・・。

「・・・うん・・・」

「そんなに大切?」

「大切だよ。彼女だし」

あたりめーだろうが。

「でも、晴輝は?!晴輝、蜜柑の彼女なんでしょ?!」

「あぁ・・・あれは・・・」

あいつら、つけてきてやがる・・・。

ここで、晴輝の偽りの彼女だ。つったら、二股だとか浮気だとかで、蜜柑はイジメられる。

ゴメン、蜜柑。

「蜜柑は、晴輝の彼女だ」

ごめん・・・

「俺の彼女じゃねー」

ごめん・・・

「俺はあんなヤツ好きじゃねー」

ごめん・・・・




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