あたしは、キミに恋をしました
ピヨピヨ・・・

『ん・・・』

あ、れ?あたし、あのまんま寝ちゃった?

でも、あたし、ソファーの上だし・・・朱音ちゃんが運んでくれたのかな?

そういえば啓ちゃんは・・・

なんにも、ないか・・・

コンコン。

『は、い?』

「蜜柑?お前、泊まっていったのか」

入ってきたのは晴輝だった。

『つい寝ちゃってさ・・・』

「そっか・・・・啓、さすがにまだ目ぇ覚まさねぇよな・・・」

『うん・・・』

「学校行くか」

『そうだね・・・・啓ちゃん、行ってくるね』

その日学校は大変だった。

「蜜柑ーーーーーーーーーー!!」

『ぐはっ』

栞菜が飛んできた。

「啓が、盲腸で肺が爆発して心臓が縮んじゃって足が取れて目が見えなくなって(以下省略)倒れたんでしょ?!」

ど、どこからそんな話に?!

『あのさ、倒れた(も違うけど)ってとこしかあってないよ・・・?』

「はぁ?!んじゃあ真実はなんなのさぁ!」

『車にはれられて危険な状態』

「マジで?!てかさ、それを平凡に言っちゃっていいのぉ?!」

『平凡になんか言ってないよ。すごく心配だもん』

「そ、っか・・・・なんか、無神経なこと言っちゃったね・・・」

『ううん。栞菜は、あたしのこと元気ずけようとしてくれたんでしょ?』

「え?!なんでわかったの?!」

そりゃあ、幼馴染だもん。相手のやる意味なんかすぅぐにわかるでしょ。

『勘。かな?』

「すごっ!」

はは・・・
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