あたしは、キミに恋をしました
「あ、そうだ。あとさ、晴輝様の前で告られたんだって?」

『え?!何で知ってるの?!』

「はぁ?なんで知ってるも知らないも、学校では有名な話よ?晴輝様の彼女が告白されったて」

うわぁ・・・・噂って怖いね~。あれ?あたし、彼女だったっけ?

『ねぇ、あたし、彼女だったっけ?』

「んもぅ!バカね。1年生の歓迎会のときに、偽の彼女になったじゃないのよ」

『あぁ、そっか』

「呆気ないわねぇ~。でさ、そのぉー・・・そうだ!深月はフりなさい!」

はい?!なんで栞菜にあたしのことを命令されてんの?!

「深月って、ああ見えて女癖悪いのよ」

『え?!あの深月君が?!』

さっき見た感じだと、背は170センチメートルぐらいで、顔は童顔。まぁ、可愛い系ってところかな。

「深月は危険人物。それは覚えておいたほうがいいわ」

『うん。わかった』

キーンコーンカーンコーン

丁度いいタイミングでチャイムがなった。

「じゃね」



 。



 。




ヤバい・・・緊張してきたぁ!

「蜜、それで弁当食べる気?」

え?

手元を見ると、赤ペンを握っていた。

『あ、あっははははぁ・・・なんか、緊張しちゃってさぁ・・・』

「それはそうでいいけど、もう15分たってるわよ?」

じ、15分?!

『ばや、ヤバイ!!あたし、行くから!!』

「弁当はぁ~?」

『戻ってきてから食べる!!』

それから全力疾走で屋上に行った。

ふぅ。

まぁ、こんぐらいだったら、ちょうどいい時間だな。

ガチャ。

あたしは、扉をあけた。
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