君のいない世界...
第一章

『卒業、おめでとう』


中学校の卒業式の日

君の全てが蘇る。


君がいて、俺がいた証を机に残し

俺は頬に伝う雨をぬぐいながら

君と学校をあとにする。


もうこれで終わるのか。

もう会えないのか。


後悔はない。


もう逢えない君の、

小さな

だけども

どんな重い荷物でも

支えられそうな

力強く頑丈な背中を


俺はただただ

思い出すしかなかった。




君と出会ってから

今日までの想い出が

走馬灯のように

俺の頭を駆け巡る。


君と初めて出会ったのは

中2のクラス編集の日。
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