お伽話
露店の男と二人になったルナ
「あんた、いい女だからもう一つ教えてやるよ。」
「・・・?」
「そのブレスはな、特別製でな。途中成長で二つの石が一つになってしまった石を埋め込んだブレスだ。その石を分け合い、作ったもんだ。
だからこの世にその二つしかない。」
「どうして、そんなものをわたしに?」
「そのブレスをつけた男女は互いに引き寄せあう。
どんなに離れていても、その石がもう一つの石を探す。」
「だから・・・?」
「あんたがつけるならそのブレスも本望さ。」
本当は売るつもりは無かったんだが・・・と
小さく呟いた。
「そんなに大事なものなら・・・。」
「それは昔、俺が恋人に送るはずのものだったんだが
渡し損ねてな、どうせなら、別嬪さんにプレゼントしたいと思ってたところだ。」
「・・・。本当にいただいていいのでしょうか?」
「俺が良いって言ってんだからいいさ。
あ、あと・・・。」
ほらっと放り投げた物を受け取ると
先ほど渡したお金が入っていた。
「そりゃほんもんだ。信じれねえかもしれんがな。
まあ、御代はいらん。」
「ですが・・・。」
馬車が着く。
アベルがルナを呼ぶ。
その声を合図に男は並べていた商品を片付け始め
「もう、会うことは無いだろうが。
これからも、がんばんな?お嬢ちゃん。」
そういい残してその場を去ってしまった。
ルナも同じようにその場を後にした
もらったブレスを握り締め。