銀色の龍と蝶と妖精
瑠衣side
僕から離れた月歌は
大きな宝石のような目で僕を見た
「これは絶対に忘れちゃダメ
お母さんを傷つけてきたんだから・・・・」
月歌が自分の手を胸に当てる
「もう一生会えないんだね・・・・」
悲痛に満ちた声が響く
「胸が痛い
そっか、これが“悲しい”なんだ
こんなに辛いなら・・・・
知らなければよかったのに」
そう言う月歌の表情は
無表情に近かった
パシーン
陽が月歌の頬を叩いた
月歌は呆然としている
陽は自分の手を見ていた