片腕の彼に恋しちゃいました。
そこにマキが来た。



〈紗雍、大丈夫?〉



〈うん。大丈夫だよ。〉



「マキ、結婚おめでとう。」



〈ありがと。
由奈ちゃーん!あ、笑った!
うちにもこんなのが
産まれてくるんだな。〉



「そうだよ!
由奈、元気よすぎて大変なんだ!」



〈ははは!そっか。〉



マキは今、杖をつきながら



自力で歩けるようになった。



でも、これ以上はよくならないと、



先生に言われたらしい。



それでも、仕事をしようと



毎日頑張っている。



〈俺さ、紗雍が働いてる場所で
働くことにしたんだ。
あそこなら、パソコンやってればいいし、
あまり歩かなくていいから。〉



〈私も心配だしね。
この前、うちの階段でこけたんだよ!
低い所だからよかったけど、
上から落ちてたら
どうなってたか…。〉



〈すいませんね。
気をつけます。〉



マキと紗雍とのやり取りが



まるでコントのようで、



私と峻稀は笑っていた。
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