*無口なキミの甘い言葉*



だって。


だって……。隆史くん告白されてる。

夕日に照らされている教室にいる隆史くん。


切れ長の隆史くんの瞳は、その女の子を見ていて…。



「俺は……」


隆史くんが口を開いたとき、告白の返事するんだ…って思ったら、ここにいたくないって思った。



だから……。


携帯を取りに来たはずなのに、いたたまれなくなってこの場を去った。


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