Plastic.
「まぁあゆが良いなら良いけど」


イマイチ腑に落ちないあたしに、


麻子はそれだけ言った。





麻子の心配は、


確かに当たっていたんだ。


この時のあたしは、


何も解っていなかった。


本当に、


何も解っていなかったんだ。





日に日に増してゆく日差しみたい、


焦がされてゆく。


---夏休みが始まる。


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