たからもの
話す話題が無かった為しばらく沈黙が続き,し-んとした後,朝陽が夕陽に言った。

「あ,夕陽-,あたしね,昨日小川くんと喋ったよ!!」

「え-,凄いじゃん!!てかさ-,バレンタインど-すんの??あと2週間しかないよ??」

「ん-,あげようかな♪ど-しようかな♪」

「あげちゃえ!!小川くんみたいに性格よくてカッコいい人なんてなかなかいないよ-」

二人は渡り廊下を歩いていく。小川くんとは朝陽のクラスメイトでカッコよくて性格もいいモテモテの男子だ。朝陽は1年前から小川くんのことが好きだった。委員会で机を運んでいる時に小川くんが現れ,手伝ってくれた時,朝陽の心がときめいたという。

「決めた!!あげる!!」

「お-!!頑張れ!!応援してるから!」



廊下を抜けて教室へ入る二人,朝陽の目の前には憧れの小川くんがいた。

「あ,小川くん...おはよう!!」

「おス!!」

笑顔で微笑んでくれる小川くんは,すれ違いざまに朝陽の頭を軽くポンッと叩いた。



やっぱカッコいいな-♪


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