眠り姫~sleeping ready~
「わかりました。少しだけ風が出ていますので羽織るものをもって参ります」


「ありがとう…シーラさん」

シーラは奥にあるクローゼットに向かった

――久しぶりに空をみるわ…


「ヴァイオレット様お待たせしました」

シーラが淡いピンクの羽織をもってきた


「さぁいきましょう」


手をとり、ヴァイオレットは車椅子に乗る

シーラが車椅子を押して外に出た


「シーラさんはいくつなんですか?」


「私ですか?私は28になります」


シーラが明るい声で答えてくれる


「私は何歳にみえますか?」


ヴァイオレットはシーラに聞いてみた。
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