眠り姫~sleeping ready~
「どこか…いくのですか?」


「ぁあ…隣国にちょっとね。招待状が届いていて行かなければ」


レイはため息まじりに答えたまるで行きたくないそんな感じに

ヴァイオレットはレイをじっと見ていた


――こんなに沢山ピアスをしていて重くないのかしら…ユウリ様はまったくしてなかったけど


知らぬまに、重ねてしまうヴァイオレット

ヴァイオレットの視線に気がついたレイはニコリと笑顔を向ける


「ヴァイオレット…どうかしたか?」


「いえ…ピアスが綺麗だなぁと思いまして…」


笑顔を向けるレイを直視できなかった

二度も殿方の顔を直視したヴァイオレットは顔が真っ赤になりうつ向いてしまった
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