眠り姫~sleeping ready~
何か…してしまったのかと顔をしたに向けて考える

…私ったらまたユウリ様とまちがったからかしら…


起きた瞬間に目の前にいたレイを"ユウリ様"とよんでしまった


…何回も間違われるなんて嫌よね…

謝った方がいいのかしら…

「ヴァイオレット」


「…はい!?」


考えに耽っていたヴァイオレットはビクッと肩を震わせ、レイを見つめる


「まだ…まだ、恋しいか?
ユウリを…

一途に思ってるのか?」


急にユウリの事を触れられ、ヴァイオレットは目を伏せる

…私は…

正直に言えばまだ忘れられない

だが、現実を受け入れなければならない。ヴァイオレットは薄々感じていた

もう…忘れなければいけない存在だと


「まだ忘れられません…

ですが…まだ私はユウリ様を…
思っているかと言えば、おもっています」

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