非リア充の夏休み日記





俺がそう呟いたと同時に、隣にいた二人はなにやら怪しい雰囲気を放ちながらトイレに向かった。


――まさか、続きをトイレで…!

そ、その華麗なる流れは、ゲームの中だけだと思ってた…。



「……か、帰ろうか」

「「あ、あぁ…」」



俺らは射的で夢中になって取ったゲームやお菓子のことをすっかり忘れ、ひたすら無言でチャリを漕いだ。


……隣にいた二人は、キスをしていた。
しかもディープ。ゲーム内ではよく見るものの、リアルではあれが初だった。

人前でディープ、そしてトイレでアレ…。



「「「――最近のリア充…怖えええっ!」」」





< 11 / 31 >

この作品をシェア

pagetop