藤井先輩の私。
空もだいぶ暗くなり、バイクをふかす音が倉庫中にこだまする。



「そろそろか」




あたしの独り言を聴いたコマが、倉庫に集まっていた族や仲間に声をかけた。





「テメェら!道をあけろ!!」




たむろしていた男たちがさっとあたしの前を退く。




その先には、漆黒の車体に赤い文字で“紅蓮”と書かれたバイクが月に照らされていた。




ふぅっと息を吐いて、仲間たちの方へ振り返る。



「コマ、セイヤ、ムサシ、カズ、紅蓮の仲間、配下の族の仲間たち。今日は“紅蓮祭”だ。存分に楽しめよ!」




「「「「「「おーーーーーっ!!!!!」」」」」




倉庫中に野郎共の威勢のいい声が響いて、バイクもその音を轟かせる。










≪ピピピピピピピッ≫







そんな折、ポケットに入れておいた携帯が鳴った。





「総長!携帯はマナーモードっしょ!!」



セイヤが陽気にツッコむ。


倉庫中が笑いに包まれた。



「いや、悪ぃ!」



サっと携帯を開いて、誰からなのかチェックすると、思いがけない名前に驚いた。









     


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