藤井先輩の私。
ハルカちゃんに見送られて、玄関を出た、坂上とあたし。
しばし無言で暗くなった道を歩く。
そっと坂上の方を見る。
…全く。
何考えてるんやろ。
こんな男、どこがいいんやろ。
まぁ、確かに顔はイケメンで、頭良くて、背高いし…優しいところもあるし、妹思いやし…。
「俺の顔なんかついてる?」
はっ。
「べっべつにー」
見とれてたわけちゃうもん。
ただ…
ただ?
ただ…何?
あたし何考えてんねん。
「今日は、ありがとう」
突然隣から聞こえてきた言葉に、私は思わず歩くのをやめる。