致死量カカオ



あんな話をしつつも結局なんだかんだ仲良いよなあと、先に帰った昭平と千恵子を思い出しながら1人ぶらぶらと教室から外に出た。

外は既に日が沈みかけていて、校内はいつもより静かだった。

何で小テストの補習なんて受けないといけないんだろう……。わからないんだから仕方ないじゃない。

小テストで2点以下は補習なんて……。

それ以上の点数を取らせてくれるようなテストにしてください。


「北島ー帰ったらちゃんと復習しろよ?」


教室にまだ残っていた先生が、ドアに手をかけた私に声を掛けてあからさまに嫌そうな顔を向けて「はあい」と返事をする。

するわけないじゃん。

勉強なんて元々好きじゃない上に、今はそんなこと考える余裕もないんだから。

数学見るたびに高城のことを思い出して吐きそうになった物を飲み込んでやり過ごすことで精一杯なんですけど。

彼女は出来てないって言ってたけど……だけど本当かな。

実は付き合っている彼女がもういるんじゃないだろうか。彼女はいなくてもその間に告白くらいはされているだろうし。

時間の問題なのかも知れない。

あーもうだから!何でこうすぐさま高城のことを思い出すかなー。


「お前小テストで0点とって試験大丈夫か?もうすぐだぞ?」

「聞きたくないです……」


重い気分がより一層重くなるんでやめてください……。
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