私、彼氏いてません!


12時を回った頃、
夢の中の私をお父さんが背負って
帰ろうとしたら

私の手と啓太の手は
ギュッと握りしめてあった


出会ったその日、
たくさん喧嘩をして
すごく仲良くなった。













「啓太くんと行かんとあかんの!?」


月曜日、新しい学校へ
初めての登校


「当たり前やろ。
 近所やっても危ないし、
 啓太くんも転校生なんやから。
 ほら、行ってらっしゃい!」


外に出ると、ぶっきらぼうで
立っている啓太と啓太のお母さん


「おはよう、美々ちゃん。
 学校でも啓太をよろしくね」


無情にも、頷いた

喧嘩せずに、いられるかな。
それだけが、不安。


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