授けられた力・消えた記憶
宿へと向かう4人の人影。

4人共、休息がとれていない為、疲れた様子だ。

宿に戻りながら言うイワン。
ケガをしているイワンは少し浮いているような…

 「何や、誰も消えへんかったやないか。なぁ?」

 「そうね。ウソだったのか…」

 「…」

考える4人。

 「また話を聞いてみよう。あそこにいるはずだ。」

ルイはそう提案した。
宿に戻り、話を聞いたあの男に会いにいうのだ。


宿に入り、レストランのような部屋へ向かった。

やはりそこは静かで、誰もいない。

部屋を見回す4人。

 「…!いた。」

あの人物を見つけた。
初めて会った時と同じ席にいる。

 「あの…」

 「よく戻ってこれたね。」

振り返らずに言う男。

 「?」

何の事なのだろう…

さらに男は続ける。

 「計画通りだったら、君達はここにいないはずだったんだが…」

 「!お前、あいつの仲間か!?」

その言葉に、イワンは叫ぶ。
が、男は冷静だ。

 「…仲間、ではないな。ただの雇われ人だ。」

 「雇われ人?」

聞き返すカリン。

 「俺は、お前達を脅かし、騒ぎ立てる為に雇われた。あの話をするために…」


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