授けられた力・消えた記憶

 「でもイワン、なんで貴方が?」

不思議そうに言うカリン。
ケガだらけなのも、不思議そうに見つめる。

 「んな事どうでもいいやろ。助かったんやし。」

イワンはそう言っただけだった。

が、マイがイワンの肩を叩く。

 「何とぼけてんのよ!」

 「!い、痛ってー!!この、何しやがんねん!」

ケガに当たったらしく、痛がるイワン。

 「ハハハ…かわいいー」

 「うるせぇ!」

笑うマイを見て、カリンが口を開く。

 「…何があったのかわからないけど、良かったんだよね?」

 「あぁ。」

2人の会話を聞きながら、カリンとルイはそう言った。

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