晴れ空男子
「雨の日に…俺は捨てられた」




 ぽつりと話した空。





「捨てられたの…?」

「あぁ…生まれたばっかりだったから親の顔も知らないけどな」

「…そー…なんだ……」





 空は苦笑い。






 やっぱり雨の日の空は曇り空で無理に笑おうとしてる。







 私の前でそんなに頑張らなくてもいいのに…。









 無性に空を支えたくなった。






「じゃー…空は梅雨苦手だね」

「…だな。美雨は梅雨好き?」

「雷嫌いだから嫌だね」





 あのゴロゴロとよくわからない音を聞くと不安でたまらなくなるんだ。





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