晴れ空男子
「着いたよ」




 ママが学校の校門の前で車を止めた。





「空君、美雨をよろしくね」




 ママも聞いていた空の話しに対してか切なそうな顔をしてそう言った。




「もちろんです」

「…私は空君のママなんだから……頼ってね?」

「…あんまり頼りがいねぇっすね」

「コラッ!!」





 私も同感です。





 ママはあんまり頼れない。






 余計に面倒なことになりそうなんだもん。







 空と学校に入った。






 相変わらずの靴箱の手紙。




 相変わらずの机の中の知らないメアド。






 相変わらずじゃない空の作り笑い。






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