晴れ空男子
「よし、ホラーにするか」



 俺たちは美雨たちのところへ戻った。




「何の話ししてたの?」

「映画何にするか」

「何にするの?」

「…入ってからのお楽しみ―♪」





 俺は美雨の分のチケットを買って中に入った。





「結構いい場所だな」




 俺たち2人は美雨と純で抱きつかねぇように俺・美雨・怜司・純の順番に座った。





「何の映画なの?」

「…秘密だって。見たらわかる」

「………ホラー…じゃないよね? 私、ホラーだったらマジ泣きするよ?」

「いざとなったら抱きついて?」




 ちょっと勘づいたのか、こめかみがぴくぴくなってる。





「空ぁぁ~…ヤダヤダ!!」

「…空の彼女さん……平気っすか」



 ニヤニヤした顔で怜司が聞いてきた。



「…美雨なんで泣いてんの?」




 
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