晴れ空男子
「空…寝よ?」

「ん? あぁ」



 ノックして親父の部屋に入ってきた美雨。




「一緒に寝るわけ?」

「ダメっすか?」

「いいけど…」





 俺も寝てぇな…と付け加えて風呂に行った親父。





「パパも一緒に寝るの?」



 廊下を歩きながら美雨が聞いてきた。



「俺と二人で寝るの」

「うん!」

「美雨の部屋でいい?」

「いいよ」





 美雨の部屋は相変わらず、美雨の香りがした。



「ギュってしていい?」

「いいよ…」




 美雨はそうおねだりすると俺の胸に顔をうずめた。





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