晴れ空男子
 温かいコーヒーを入れてくれた。





「で…? すぐ話せる?」

「…はい」






 話していいの?





 この人ならうまいように納めてくれそう。





 そう思った。






「俺…両親いないんです……家も今日の朝までアパートあったんスけど…」

「追い出された?」

「はい。両親は俺が4歳のときにどっか行きました」

「親のこと嫌いになった?」

「嫌いかどうかは会わないとわかんないです。でも好きじゃない」






 話したところで何かが解決したわけでもない。




 でも心が雨模様から曇りになった気がする。






 それだけでも俺には十分幸せを感じることができた。






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