悪女



「龍司さん!」



「待ってたよ。沙織ちゃん」



龍司は相変わらず軽い



私はこいつが大嫌いだ



「とりあえず中入って」



でも、今は優しく見える



私は言われるがままに部屋に入った



「あぁ、散らかってるけど気にしないで」



…きったねぇ



これを気にしない人はいないと思う



いたらむしろ奇跡だな



「ん、お茶でもいる?」



「あ、お願いします」



龍司はばたばたと部屋の奥に行った



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