悪女



~♪~♪~



「!?」



ケータイがなった



『大石蓮』



出ようとした手が止まった



ここは斉藤龍司の家で龍司と2人でこの部屋にいる



「龍司さん!ちょっとトイレかりますね!」



返事を聞く前にトイレに直行



ドアを閉め急いでケータイに出た



「もしもし、蓮さん?」



『理香さん』



「蓮さんどうしました?」



『あなたに会いたいです』



「え?」



蓮はまるで子供のように泣きそうな声で言った



『僕…あなたが好きなんです』



涙がでそうになった



『今日あなたが急に部屋を出たとき悲しく、とても悲しくなったんです。…その時気が付いたんです』



「私は…」



貴方を殺さなきゃいけない



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