巡愛。〜ずっと傍にいて〜(仮)

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遠い昔の記憶。


とても美しくて無邪気だった彼女。


名前は・・・あれ、何だっけ?


まだ寝ぼけてボーッとしながら、私は顔を洗った。


最近・・・政虎が信玄を怨んでいる夢ばかりだったから、ちょっとホッとしちゃた。


夕べ・・・健ちゃんを拒んでしまって・・・傷付いただろうな。


本当に申し訳なかったと思った。


私の心は少し落ち着きを取り戻したみたい。


謝りのメールを送った。


健ちゃんからすぐに返事が来て、日曜日にゆっくり会おう、って言ってくれた。


短いけれど、優しい健ちゃんのメール。


私はすっかり安心して、朝食を作っていた。



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