Love&Cocktail

「……っ…」




「……落ち着いたか?」




優人さんはあたしを抱き締めたまま問い掛けてくる。




あたしはゆっくり頷く。




すると優人さんはあたしの肩を掴むと、首筋に唇を寄せてきた。




「優人さ……あっ」




あたしはドキッとして優人さんの名前を呼ぼうとした。




けど…その声は首筋に走った甘い痛みによって掻き消された。




チクッと走る甘い痛み。




優人さんはあたしの首元から顔を上げると、優しく微笑む。




「これでもう、この痕は俺が付けたやつだから」




「えっ…?」




「もうこれは乃愛は俺のモノだって印だから」




「優人さっ……」




「愛してる、乃愛」




優人さんはそのままあたしを強く抱き寄せ、キスをした。




< 95 / 336 >

この作品をシェア

pagetop