Love&Cocktail
「元カレ…に……」
「元カレ…?」
あたしはコクンと頷いた。
「この間…いきなりバーに来て……より戻そうって言ってきたの…。あたしは…すぐに断った…けど…いきなり抱き締められて…そのまま……――っ!?」
最後まで言い終わらないうちに、あたしの体は優人さんの腕の中にいた。
「ゆ、優人さ……」
「ごめんな…守ってやれなくて。怖かったよな」
優人さんはあたしの背中と頭をあやすように撫でる。
「……っ…う…」
あたしはその優しい腕に我慢できず、涙を流してしまった。
優人さんはあたしが泣いてる間、ずっと抱き締めていてくれた。
優しく背中と頭を撫でながら…。