大嫌いで、大好きな君
最終章

a roundabout way





いろいろあった1学期が終わりを告げた。
夏休みは友達とだけ遊んで男子とは遊ばなかった。
それはレイタへの思いと、
アユムへの思いがあったからかな?
短かった髪の毛がミドルくらいまで伸びた。
少し雰囲気が変わった気がする。
そんな感じで毎日をすごしていた。
レイタと合えない1ヶ月は大きかった。
でも明日は始業式。
あたしはベットに入り、眠りに着いた。
いろいろあった夏だったな…。
いまさらそんなことを思い返す。
この夏はいろいろ考えさせられたよ。



そういえばね、夏のお祭りでミユに彼氏ができたんだ。
1個先輩の彼氏。
まえからミユが気になってた先輩。
ミユすっごいかわいくてね、その先輩の前だと顔真っ赤にするんだよ。
お祭りでその先輩にりんごアメかってもらってたんだよ。
それで、次の日告白して付き合うことになったんだ。
2人には幸せになってほしい…。
あたしはね、お祭りでレイタのこと探してたよ。
あたしの大好きな背中を探してた。
もちろん見つけたよ。
友達と喋る横顔を見た。
やっぱりかっこいいよね。
レイタ…大好きだよ…。
この思い、叶わなくてもあなたを思うよ。

打ちあがった花火にそう誓った夏祭り。




あと海にも行ったよ。
ノゾミはカイト君と付き合うことになったんだよね。
ナンパされてるノゾミをカイト君が助けて、お礼をした勢いでノゾミが告白したらカイト君も好きだったんだって。
それで2人は付き合うことになりました。
なんか、みんなおめでたいんだよ。
あたしは…みんなみたいに付き合ってはいないけど、レイタを思えるだけで嬉しいよ…。
笑ったり、一生懸命だったり、そんなあなたを全部いとしく思う…。
やっぱり大好きみたい。
そんなことを思っているうちに、いつのまにか朝になっていた。
< 83 / 98 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop