絶対彼氏

「…はい?」

ぽかんと口を開けてる私
開いた口が塞がらないとはこのことを言うのか

「だーかーら…王子と付き合ってるの?」

いきなりその質問ですか…
紗季の目が獣を狙うような鋭い目線で怖い…

「付き合ってるって言うか…何というか…」

話すべきか迷った
王子のイメージを崩したら悪い気がしたから
でも私は紫苑のせいでこうなってるんだからいいかな…

「話すと長くなるから歩きながら話さない…?」

私がそう言うと紗季少し間をおき頷いた
そして私は今日あった出来事を1から説明した
 
「瑠璃…」

「…はい」

何か言われる、そう思ったが紗季が口にした言葉に唖然

「ありがとう!瑠璃は私の最高の親友だよ」

「…怒らないの?」

「なんで怒るの?理由がないじゃん
瑠璃のおかげで王子を近くで見ることが増えるってことじゃん」

紗季はなぜか上機嫌になった
紗季の考えてることが全く分かりません

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