この手を繋いで。~実話 第一章~



忘れられない、クリスマスイブ。



仕事中にかかってきた一本の電話。
男性の声。



“瀬戸くんの、彼女さんかな?”



時刻は夕方5時過ぎ。
相手は朝陽の会社の上司やった。



“瀬戸くん、作業中に化成ソーダの入ってる蒸気のフタを開けてしまって上半身火傷してしまったんですよ。”



うちは耳を疑った。







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