貴方を想う時、雨に恋する
赤くなる頬を隠す為、顔にタオルを持っていくと

「あっそれ…」
小さく言われタオルを見ると良い具合に泥水を吸っていた

『え?あっ!わぁ』
思わず離してしまいそうになったタオルを慌てて掴んだ

「クスクスッ」
声のする方を見ると、まだ座り込んだままの王子が
可笑しそうに口許を隠して笑いを堪えていた
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