【完】風に恋をする。





「あたし、風馬が走ってるの好き。

風馬が走るとね、風が強くなる。その瞬間が好きなの。

その風を、多くの人に知って欲しい。

沢渡高校の陸上部、高校陸上競技会の人たちだけじゃなくて、

世界中の人たちに知って欲しいんだ。



風花の言葉に、泣きそうになった。



そして、



さらに陸上が好きになった。


これ以上の好きがあるなんて、知らなかったよ。




風花…好きだよ。





君が好きでしかたない。










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