【完】風に恋をする。





レーンに入る。


ベンチから、視線を感じる。


たぶん、いや、絶対、


風花が見てくれているんだろう。


そう思うと、口元が緩んだ。



「風馬!!」


後から雅弘の声が聞こえる。

それと同時に俺は軽く走り出す。


バトンを受け取り、400mを全力疾走。




…風が気持ち良い。



初めてだ、この感じ。





今までの中で、一番気持ちよく感じた。










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